研修旅行
40期 ポルトガル研修旅行
今回の研修先はポルトガルです。
日本と比較し国土1/4の面積に人口約1000万の共和国である。
一言で共和国と言っても、成立したのは約100年前とつい最近であり、それ以前は王政が支配していた。
更にさかのぼると紀元前からはカルタゴのフェニキア人が住み、のちにポエニ戦役に勝利したローマが支配する。
大きな歴史の中でも特筆されるべきことは、ポルトガルを含むイベリア半島がそうであるようにキリスト教・イスラム教の両方の性格が刻み込まれている点である。
国境を接するスペインも似た歴史観を有するが、異なる点は大航海時代に象徴されるように、いち早く「レコンキスタ」を完成させ、大西洋に出て世界をつなぐネットワークを構築した地理的優位性がある。
また、中世の王国時代から独立心が強く自国の独立を勝ち取った背景は国旗にも象徴されている。
それら特有の歴史を持つポルトガルの3都市を研修した。
リスボンでは、ポルトガル特有の「マヌエル様式」の最高傑作ジェロニモス修道院や城跡・大聖堂などキリスト・イスラムの影響を受ける建築物や、それとは対照的にリスボン万博の代名詞ポルトガル館・オリエンテ駅やMAAT・ポーラレゴ美術館などの現代建築を研修した。
リスボンに首都が移る前の首都コインブラでは由緒あるコインブラ大学を含む、ジョアニア図書館・帽子の間・旧大聖堂、また移設されたポルトガルパビリオンなどの研修を行った。
ポルトでは、シザに代表されるポルト大学・セラルベス美術館・サンタマリア教会・カーサダムジカなど多岐にわたり研修させて頂きました。
シザに至っては、自国の建築家が市民レベルにまで認知されたポルトガルという国の奥ゆかしさを感じ、長い歴史で勝ち取ってきた都市の成り立ちを感じ、大航海時代の黄金期を過ごした社会的背景を肌で感じることができた。
これら研修した内容を下記項目別にレポートとしてまとめ報告させて頂きます。
研修期間:2018/6/9~2018/6/16